CMS下取りサービス

10/04/2007

そういえば、ソシオメディアの篠原社長にお会いする機会を得ました。
ソシオメディアといえば、IAに興味がある人で知らない人はいないでしょう。UI設計やユーザビリティ評価などを行っている、デザインコンサルファームです。UIやIAなんかに関する書籍なども多数出してますね。

たとえば、
デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン

ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」―5つの段階で考えるユーザー中心デザイン (Web designing books)

Webコンテンツマネジメントシステム入門―共同作業としてのWebサイトの構築と運営

Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ

とかね。ちなみに、「Web情報アーキテクチャー」、通称シロクマ本は、日本語版は第二版までしか出ていなく、しかもそれが出たのは何年も前なので仕方なく英語版の第三版を読んでいるのだけど、こちらの翻訳本は出ないのか聞いてみたら、とりあえず出版社都合で出る予定はないそうなので、最新版で読みたい人は、頑張って英語版を読むしかなさそうですよ。

Information Architecture for the World Wide Web

そんなソシオメディアさん、今年もDESIGN IT!を開催するそう。

今年のDESIGN IT!は、「デザインマネジメント」「コンテンツマネジメント」「情報アーキテクチャ」「インタラクション」「アクセシビリティ」「ストラテジー」の6つを軸に展開されるそう。「ユーザビリティ」というテーマが見当たらないが、これは「アクセシビリティ」の中に包含して語られるとのこと。

で、コンテンツマネジメントという話からCMSの話になったのだけど、やっぱりCMSは難しいらしい。難しいというのは、もちろん製品選定もそうなんだけど、製品選定をして購入してそこで安心してしまって、結局極論、使わずにそのままになっていたりとか、購入し、いざ導入してみようと思ったらとても使えない!という代物だったりということがあるそう。

実際、私が普段何気なく小耳に挟む範囲でさえ、「既にCMSを導入し、しかもかなりハイエンドなCMSソフトを購入したにも関わらず生かしきれていなく、サイトの鮮度も保てず、リニューアルする時期も来てしまい、このCMSを返品したいくらいだ!」っていうような話をよく聞く。

どうやら、購入した後の、プロジェクト進行の段取りをちゃんと聞かされないまま購入してしまって、アワワとなるケースが多いようなのだけど、それも仕方ないんだろうなと思う。CMSベンダーの営業の人にだって、ノルマっていうものがあるでしょう。そのあたりについて書いてある面白い記事を見つけた。
「営業の嘘」トップ10/セックスと嘘と CMS ベンダー

ま、そんなわけで、特定のCMSベンダーさんに、完全に依存するのは危険だし、それって導入する側の勉強不足のせいだったりもするわけなんだけど、まぁ、でもクライアントサイド(導入側)が安心してCMSを導入できるようにするには、やっぱり製品ありきではなくクライアントニーズありきでCMS選びを手伝ってくれる会社、もっといえば、既存製品でクライアントニーズを満たせない場合、そのニーズを満たすために、複数製品の重ね使いまで提案できるような中立的な役割が必要になってくるんだろうね、と話していた。

と、そんな話をしながら、ふと思ったのは、

「CMS下取りサービス」

一度、どこかのCMSを購入してみたものの、使いこなせない、実際の運営体制にどうしても合わない、営業の人の甘い言葉に乗ってしまったけど、そんな風には使えないことが分かった、よって、そのCMSを捨てて、ちゃんとニーズにあったCMSを入れ直したい。というような場合に、その要らなくなったCMSを下取りつつ、コンサル・提案をして、別製品の導入はたまた設計、制作、運用企画までをちゃんとサポートしてあげるようなサービス。

こんなサービスがあったら、新規でCMSを導入しようとしているお客さんだけじゃなく、導入済みでターゲット外かと思っていたニーズも掘り起こせるのでは!?

ま、下取りしてあげたCMSは、どう処理するの?っていうのはありますが・・・・

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「DESIGN IT! Conference 2007」
・開催日時:2007年12月11日(火)-12日(水) 10:00-20:00 (12日:~18:00)
・開催場所:東京ステーションコンファレンス(JR東京駅徒歩1分)
・スピーカー:ボブ・ボイコ(Bob Boiko)『Contents Management Bible』著者
    その他UI,IA,インタラクションなど専門家などスピーカーも
・参加対象:
o 企業、自治体のウェブ部門、IT部門、デザイン部門のスタッフ・管理職
o ウェブサイトや業務システムの制作・開発に携わるデザイナー、エンジニア
・参加費用:
o カンファレンス:20,000円(1日券)、30,000円(2日券)
o 展示:無料

投稿者 nao 時刻: 1:20 0 コメント