CMS下取りサービス
10/04/2007
そういえば、ソシオメディアの篠原社長にお会いする機会を得ました。
ソシオメディアといえば、IAに興味がある人で知らない人はいないでしょう。UI設計やユーザビリティ評価などを行っている、デザインコンサルファームです。UIやIAなんかに関する書籍なども多数出してますね。
たとえば、
デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン
ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」―5つの段階で考えるユーザー中心デザイン (Web designing books)
Webコンテンツマネジメントシステム入門―共同作業としてのWebサイトの構築と運営
Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ
とかね。ちなみに、「Web情報アーキテクチャー」、通称シロクマ本は、日本語版は第二版までしか出ていなく、しかもそれが出たのは何年も前なので仕方なく英語版の第三版を読んでいるのだけど、こちらの翻訳本は出ないのか聞いてみたら、とりあえず出版社都合で出る予定はないそうなので、最新版で読みたい人は、頑張って英語版を読むしかなさそうですよ。
Information Architecture for the World Wide Web
そんなソシオメディアさん、今年もDESIGN IT!を開催するそう。
今年のDESIGN IT!は、「デザインマネジメント」「コンテンツマネジメント」「情報アーキテクチャ」「インタラクション」「アクセシビリティ」「ストラテジー」の6つを軸に展開されるそう。「ユーザビリティ」というテーマが見当たらないが、これは「アクセシビリティ」の中に包含して語られるとのこと。
で、コンテンツマネジメントという話からCMSの話になったのだけど、やっぱりCMSは難しいらしい。難しいというのは、もちろん製品選定もそうなんだけど、製品選定をして購入してそこで安心してしまって、結局極論、使わずにそのままになっていたりとか、購入し、いざ導入してみようと思ったらとても使えない!という代物だったりということがあるそう。
実際、私が普段何気なく小耳に挟む範囲でさえ、「既にCMSを導入し、しかもかなりハイエンドなCMSソフトを購入したにも関わらず生かしきれていなく、サイトの鮮度も保てず、リニューアルする時期も来てしまい、このCMSを返品したいくらいだ!」っていうような話をよく聞く。
どうやら、購入した後の、プロジェクト進行の段取りをちゃんと聞かされないまま購入してしまって、アワワとなるケースが多いようなのだけど、それも仕方ないんだろうなと思う。CMSベンダーの営業の人にだって、ノルマっていうものがあるでしょう。そのあたりについて書いてある面白い記事を見つけた。
「営業の嘘」トップ10/セックスと嘘と CMS ベンダー
ま、そんなわけで、特定のCMSベンダーさんに、完全に依存するのは危険だし、それって導入する側の勉強不足のせいだったりもするわけなんだけど、まぁ、でもクライアントサイド(導入側)が安心してCMSを導入できるようにするには、やっぱり製品ありきではなくクライアントニーズありきでCMS選びを手伝ってくれる会社、もっといえば、既存製品でクライアントニーズを満たせない場合、そのニーズを満たすために、複数製品の重ね使いまで提案できるような中立的な役割が必要になってくるんだろうね、と話していた。
と、そんな話をしながら、ふと思ったのは、
「CMS下取りサービス」
一度、どこかのCMSを購入してみたものの、使いこなせない、実際の運営体制にどうしても合わない、営業の人の甘い言葉に乗ってしまったけど、そんな風には使えないことが分かった、よって、そのCMSを捨てて、ちゃんとニーズにあったCMSを入れ直したい。というような場合に、その要らなくなったCMSを下取りつつ、コンサル・提案をして、別製品の導入はたまた設計、制作、運用企画までをちゃんとサポートしてあげるようなサービス。
こんなサービスがあったら、新規でCMSを導入しようとしているお客さんだけじゃなく、導入済みでターゲット外かと思っていたニーズも掘り起こせるのでは!?
ま、下取りしてあげたCMSは、どう処理するの?っていうのはありますが・・・・
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「DESIGN IT! Conference 2007」
・開催日時:2007年12月11日(火)-12日(水) 10:00-20:00 (12日:~18:00)
・開催場所:東京ステーションコンファレンス(JR東京駅徒歩1分)
・スピーカー:ボブ・ボイコ(Bob Boiko)『Contents Management Bible』著者
その他UI,IA,インタラクションなど専門家などスピーカーも
・参加対象:
o 企業、自治体のウェブ部門、IT部門、デザイン部門のスタッフ・管理職
o ウェブサイトや業務システムの制作・開発に携わるデザイナー、エンジニア
・参加費用:
o カンファレンス:20,000円(1日券)、30,000円(2日券)
o 展示:無料
Nikon D40X ダブルズームキット
9/22/2007
春先にNikon COOLPIX P5000を買ってもらったのだけど、今日は旦那さまが「結婚記念日のプレゼント」と言って、Nikon D40X ダブルズームキットを買って来てくれました。
おー!初めてのデジタル一眼!
コンパクトデジカメでは物足りないし、かといってデジタル一眼を買うほどそんなにカメラに凝っているわけでもないし。。。というところでP5000を買ってもらったのだけど、ことあるごとに、一眼レフいいなー、ズームレンズいいなー、と言っていたのを覚えていてくれたらしい。。
すごいクール!ズームレンズを触るなんて、アメリカの大学時代以来じゃないかしら。。かなりワクワク!早く撮影に行きたい!
COOLPIX P5000はこんなカメラ。
ピンクやシャンパンゴールドなど女の子が好きそうな、コンパクトデジカメのカラーリングとは一線を画すようなちょっと、マニアック心をくすぐるようなスタイリングです。
そしてD40Xはこんな感じ。
Nikonのデジタル一眼の中では、エントリーモデルのはずですが、さすがに重厚感が違います!
そして、ダブルズームキットに入っている望遠レンズ「AF-S DX VR ズームニッコールED 55-200mm F4-5.6G(IF)はこんなレンズ。
本格的です!プロっぽいです!
こうなると、マクロレンズとかも欲しくなってしまいます。。
9月も下旬にさしかかるというのになぜか猛暑日が続く異常気象。でも、季節はもうすぐ紅葉のはず。
あー、早く色んなものを撮影したい!
製品によって異なるCMSの設計工程
9/15/2007
突然ですが、CMS導入に関するセミナーや記事、比較サイトはとっても多いです。そして、制作会社やSIerが開発した「なんちゃって」製品やオープンソースものまで含めると、CMSと名乗っている製品は星の数ほどあります(いや、そんなにはないけど)。
そんなわけで、なんとなく社内や取引先から「今度のサイトリニューアルでCMSを入れたいんだけど」という話が出た時に、めぼしい製品を見つけようにも、よーーーーっぽどオタク的にCMSラブ★な担当者がいない限りは、一体なにから始めたらいいのかよく分からないはず。
セミナーや記事なんかからそれなりに知識を得て、「CMSを入れると、あんなことやこんなことができそうだ」「こんなことに気をつけた方がいいらしい。」くらいは分かるかもしれません。でも「こんなところが便利そうだから、お金ください」程度じゃぁ、残念ながら社内やクライアントの決裁を取ることはできない。
なぜ今CMSを導入しなくちゃいけないのか?
なぜそのCMS製品を選ぶのか?
いくらかかるのか?
導入するのに期間はどれくらいかかるのか?
既存コンテンツはどう共存(または移行)できるのか?
導入すると運用はどう変わるのか?
などなど、決裁者を納得させなくちゃいけないことは山ほどある。
CMS製品の選定なんてほんと大変だ。50,000円そこそこの製品から下手したら数千万、数億円くらいのものまである。もちろん、金額によって、その製品でできること・できないことはあるんだろう。でも、製品規模はあるものの、どの製品メーカーのサイトを見たって、それなりのことが書いてあるし、ある一定のレベル以上のものならなんとなくどれも良さそうに見えて来たりする。
さらに、CMS導入では社内政治の壁にぶちあたることがかなりの率で起こるはず。なぜなら運用フローが変わる可能性があるから。今までは「HTMLは分からないから・・」と制作部門に丸投げして逃げてた担当者が、HTMLが分からなくても更新できる環境が整ってしまった瞬間に、自分で最後まで作業する必要が出てくるのかもしれない。また、これまで制作・開発・運用を請け負っていた会社、事業部の仕事が激減するかもしれない、などなど色んなことが考えられる。
ま、その社内政治的なところはどうしようもないので、なんとかしてもらうとして、製品選定についてちょっと書いてみようか。
私が知る中で、というと、さも私がものすごく色々知っているように聞こえるが、ものすごくオタク並みに知っているわけではない。システム屋でもないので、ごく一般レベルの知識(もしくはそれ以下)でしかないし、感覚的なところではあるのだけど、なんとなーくめぼしいCMSというと、
・Six Apart社のMovable Type4
・フレームワークスソフトウェア社のWebRelease2
・アシスト社のNOREN
・Interwoven社のTeamSite
というところだろうか。MT4は、Moveble Type3と比べて若干CMSを売りにバージョンアップしたようなので挙げてみた。
これらをスーパーざっくりと感覚的に分類すると、
Movable Type4:
簡単に記事を追加したいというブログの延長で使うくらいの感覚で、小規模サイト(数百ページとか)が対象というイメージ。
ライセンスだけなら5万円台からだし、そもそもがサイト規模が大きくないとするので、設計やデザイン費用もそんなにかからないと思うので、100万〜300万円くらいでそれなりのサイト構築が可能。WYSIWYGエディタあり。
WebRelease2:
デザインと更新性を重視した、中小規模向けサイト(数千ページとか)が対象
ライセンスは、対応しているサイトのページ数の違いで52.5万円か315万円。サイト規模やそこで何をやりたいかということはあるけど、サイト構築にかかる初期費用としては、400万円〜600万円前後くらい。
NOREN:
中〜大規模向けサイト(数千〜1、2万ページくらい?)が対象
Webリテラシーがそんなに高くない人が担当している企業・団体にウケがいいらしい。
これもサイト規模や環境(配信先の数とかユーザ数とか)によって大きく違うだろうけど、800〜1,000万円オーバーくらいのレンジじゃないでしょうか。WYSIWYGエディタあり。
TeamSite:
これはもうほんとハイエンドの類に入るはずで、いわゆるジャイアントなグローバル企業が対象。
導入費用もライセンスやミニマム構成だけで軽く1,000万円近くかかるだろうし、この規模のサイトを移行したりリニューアルしようなんて考えたら、設計費やデザイン費などなどもかなりかかると思う。ので、3,000万〜数億円はかかるのではないでしょうか。WYSIWYGエディタあり。
余談ですが・・・、WYSIWYGエディタあり、といちいち書いてみたけど、Webリテラシーのそれほど高くない担当者の場合は、これはとっても魅力的な機能かもしれないけど、製品によっては、ユーザーがこのエディタで文字の大きさ変えたり色変えたり、色々やることでソースに無駄にタグが入ってしまったり、それこそW3Cで推奨されていないような、むしろ「へ?化石?」くらいのソースが入ってしまうというビミョーな面もあるのでご注意を。
というわけで、そもそも金額にこれだけ開きがあるので、予算規模によって「じゃー、うちはWebRelease2しかダメじゃん」というところもあるのでしょうが、基本的にCMSを導入する一番の動機が何なのかによって、導入できる製品がほぼ自動的に決まってきます。
まず、本とか読むとCMSのメリット、デメリットが色々書いてあると思いますが、強いていえば次のどちらがあてはまりますか?色んな複雑な条件に惑わされずに、この2つの中から選んじゃってください。
1. 「コンテンツ運用をカンタンに」タイプ
文字一つ直すにもソースいじらないといけないし、制作会社にいちいち依頼すると時間とコストがかかって嫌だ。
つまりCMSに期待することは、とにかくコンテンツ運用をカンタンにできること。
2. 「配信管理や承認フローをキチンと」タイプ
日本版SOX法がなんちゃらだのコンプライアンスだの、色々と内部統制の要求が出てきたので、今のサイトのままだとやばい。
つまりCMSに期待することは、いざとなれば「昨日の状態のサイトにえいっ!」とタイムスリップできるような配信管理や、責任の所在が明確な承認フローでキチンとサイト運用ができること。
1の「コンテンツ運用をカンタンに」を選んだ場合は、導入検討の価値があるのはMoveble Type4かWebRelease2です。もっと言えば、文字中心の記事ものが多いサイトだったらMovable Type4で、デザイン性を重視したサイトや、ポータルっぽい見せ方をしたいサイトならWebRelease2です。なぜならこの二つ、権限管理(デザイナーはこのファイルはいじれる、管理者はテンプレートやソースもいじれる、など)はできますが、ワークフローがありません。WebRelease2はデザイン上の制限が一切ないので、ごく普通にページデザインができます。
2の「配信管理や承認フローをキチンと」を選んだ場合は、NORENかTeamSiteです。さらに言えば、世界中に拠点があるような、各国語のサイトも各国に散らばってて、言語も色々で、ページ数も数万以上あって、そもそも既存サイトももはや全ページまでは把握できないくらいだ!というあなたの場合はTeamSiteしか救ってくれるCMSはありません。金にものを言わせてなんとかしましょう。この二つはどちらも権限管理もワークフローもあるので、最低限の「キチンと」運営はできると思いますが、TeamSiteにおいては既存サイトを短期間で移行しなくちゃ!という場合にスーパー便利な機能があります。フォルダーをコピーするくらいの勢いで、既存サイトごと飲み込んでくれるのです。このページはこのテンプレートに沿った形に直して・・・×2万ページ、なんちゅーことをしなくても、既存サイトのデータが入ってるディレクトリをまるっとドラッグ&ドロップくらいの作業をすれば、明日からでも膨大なサイトをキチンとした承認フローで配信管理できます。一刻も早くサイト更新ヒストリーを蓄積する、ということを優先させるならこれでしょう。
で、長々と、おおざっぱなCMSの選定について書いてみましたが、私が今日書きたいと思っていた主題は実はそんなことじゃぁありません。前置きだけで辟易しているでしょうが、ここからが重要です・・・(ーー;
よって、今までのところは読み流していただいてけっこう!(もう遅いか・・・)
CMS導入というと、製品選定だけで大変だし、社内政治をどうしようかみたいなところでパワーを消費するので、いざ製品が決まって導入することが決まると、設計したりデザインしたり開発しよう、というプロジェクト段階のことまでそんなに精査してる余裕がないような気がしますが、実は、選ぶ製品によって、この工程、特に設計段階の工程は大きく変わります。
この際、小規模なMovable Type4や大規模すぎるTeamSiteについてはとりあえず置いといて、WebRelease2とNORENだけで比較しますが、設計はまるで違います。
開発環境がどうだとか、DBがどうだとか、必要なインフラはどれだとか、そんなシステム的なこともとりあえずほっときますが、見積りを作る営業の皆さんやWebディレクターの皆さん、もしかしたらデザイナーの方など、そのレベルの方でも「おっ、マジで?それはやばいね、聞いとかないと」というような話です。
またまた非常にざっくりはしょって書きますが、設計工程は多分こんな感じ。
WebRelease2:
リニューアルしようかな、レベルの緩い企画(でもなんとかなる)をする
→ハイレベルサイトマップ作る
→テンプレートマップ作る
→詳細サイトマップは作らない、あるいは緩くても大丈夫
→各テンプレートの画面設計(ワイヤーフレームというよりテンプレート仕様書)
→デザイン
→コーディング
→テンプレート開発
→コンテンツ登録(ページに配置する文字とかはこのタイミングで、考えながら入力でもいいくらい)
NOREN:
サイトとコンテンツの概要を企画する
→ハイレベルサイトマップを作る
→詳細を企画する
→詳細サイトマップを作る
→各画面の画面デザイン(ワイヤーフレーム)
→テンプレートマップを作る
→各テンプレートの画面設計(テンプレート仕様書)
→デザイン
→コーディング
→テンプレート開発
→コンテンツ登録
というわけで、割とNORENの方は、ごくごく普通のウェブ構築という感じだろうと思う。
WebRelease2の場合はテンプレートが先に決まっても、グローバルレベルのメニュー構成が変わるとか、特殊なインデックス化とかをしないのであれば、割と柔軟にコンテンツ対応できるので、大枠が決まったら、制作会社が制作してる間に、発注側はよりよいコンテンツを作るべく、文字レベルであれこれ検討し、試行錯誤することができる。もっと言っちゃえば、企画工程をすっ飛ばしても制作に取りかかることができるので、工期が短くてすむのだ。
NORENだと、しっかり企画し、その企画段階で社内でもちゃんと承認、ハイレベルサイトマップを作る段階でもけっこう時間がかかり、詳細サイトマップも作って承認して・・と、とにかく発注側で社内を取り仕切って企画フェーズをがっちりやるか、自分たちで社内を取り仕切るのを諦めるのであれば、このやや上流部分の企画から制作会社に振る必要があるので、予想しているCMS導入費用プラスαで、企画・詳細フェーズでコストがかかりそれだけ期間も必要になることになる。
もちろん、制作会社や発注会社の種類にも寄るのだろうけど、ざっくりざっくり言うと
WebRelease2は、初期段階でコストが割と固まりやすく、見積りも1回で済む可能性が高い。
NORENは、企画内容で開発内容がぶれるので、企画フェーズで見積り・発注。企画が固まった段階で制作・開発分を見積り・発注、と複数回の発注が必要になる可能性が高い。
そんなわけで、導入する製品が決まったもう安心!ということはなく、プロジェクトの進め方や必要となる能力や期間が変わったりするので、そこまでを見込む必要があり、そういう進め方まで踏まえて対応できる信頼できるパートナーを探すことが必要です。制作(デザイン)の範囲内の設計でいいのか、しっかりとした情報設計ができるパートナーが必要なのか、それは発注側の体制やスキル・経験に依存する部分も多いということです。
ここで紹介した製品やそれ以外のものもそうでしょうが、大抵のCMSベンダーは制作・セールスパートナーの会社がいるので、ベンダーのサイトでパートナー会社のページから制作してくれそうな会社を探すこともできると思うし、そうじゃない場合は、こんなサイトを見てみるのもいいんじゃないでしょうか?
CMS比較.com
http://www.cmshikaku.com/
運営会社:
株式会社アイアクト
ウェブエキスパート
http://www.webexp.jp/index.html
運営会社:
株式会社ロフトワーク
CMSナビ
http://www.cmsnavi.com/
運営会社:
RAUL株式会社
有限会社ワンダーウォール
指圧・マッサージ 一癒(ひとやすみ)
8/04/2007
サイトマップやら仕様書チックなドキュメント制作やらをガッツリやっていると、肩が凝る。元々ひどい肩こりが我慢ならないほど痛い。なので、今日は久しぶりにマッサージに行って来ました。
久しぶりに、というのは、ここ最近行きつけのマッサージ屋がなく、どこに行っていいか分からずそのままになっていたため。
我が家は、渋谷、中目黒、代官山エリアにあるので、マッサージ屋さんがたくさんある。なのに、行けるお店はものすごく少ない。なぜかというと、それらマッサージ屋さんのほとんどは、「アロマ」「癒し」「アーユルヴェーダ」「タイ古式」「スパ」「エステ」という類のものだから。
いや、いいと思うんですよ、そういうお店もステキと思いますし。
ハワイのラグジュアリーホテルのSPA HALEKULANIや、露天風呂付き高級温泉宿のスパなんかでサービスを受けたこともありますが、満足度は限りなく低かった。。。ということは、私が求めているものは「アロマ」や「癒し」や「リラックス」じゃないんです。ただ、肩こりを取って欲しい!
でも、渋谷+マッサージ で検索しても、「これだ!」と思うものはなかなか出てこない。どれもこれも小洒落た雰囲気の女子が好きそうなお店ばかりで。
かといって、渋谷+肩こり(または凝りとり)で検索すると、「指圧」「鍼灸」「按摩」「整骨院」「治療院」「カイロ」という"怪しげ"なお店ばかりがヒットし、なんだか、女性が1人で実際行くにはとっても敷居が高い。。(気がする)
が、ラッキーなことに、あるタウン系ポータル内のマッサージ店に関するクチコミ記事にあたりました。で、読んでいると、まさに私のニーズにマッチ!ジャンルとしては、「指圧・マッサージ」なのだけど、お店の名前が、「一癒(ひとやすみ)」という、ソフトな感じです。
というわけで、お店のサイトを見てみると、これまたすっきりした印象で好感がもてる。そういうわけで、早速電話をしてみると、15分後からなら予約が取れるということだったので、急いでタクシーに乗って行ってみました。場所としてはハンズの近くのマンションの一室。
治療台(ベッド)が1つしかない、先生が1人でやっているこじんまりとしたお店ですが、インテリアもかわいいし、こざっぱりしているので、若い女の子のお家みたいな感じで落ち着きます。パジャマが用意されているのでそれに着替えてマッサージ開始。
背中全体に手を置いただけで、ものすごい固いと診断されてしまった・・・。よく我慢してたねー、というくらいらしい。。私としては、右肩の痛みが深刻だったんだけど、そこが一番痛いというだけで、全体的にものすごく凝っているということだった。
けっこう強めにやってもらったと思うけど、痛すぎるということはなく、あくまでいた気持ちいい。
そうよ!これよ!私が求めていたのは、いい香りのするオイルで背中をなでるようなやつじゃなくて、まさにこれよ!!
というわけで、時間めいっぱいやってくれるところも良心的だと思ったし、価格もごく普通(もしくは若干安め)なので、気に入りました!
ここを行きつけにします。情報設計屋のあなたにもオススメです。
一癒(ひとやすみ)
http://www.shiatsu-hitoyasumi.com/
03-6280-7788
おとなの伝言ゲーム
7/30/2007
「コミュニケーション」とは何ですか?と聞かれても、その答えは人によってマチマチだろう。
「自分の考えを相手に伝えることです」と言う人もいれば「報/連/相です」と言う人もいれば「飲みニケーションこそがコミュニケーションだ」という人もいるだろう。
これほど人によって解釈がさまざまな言葉もそうそうない。でも、この厄介な言葉は、いつでもどこでも便利に使われる。
求人サイトをみてみれば、「我が社に必要なのはコミュニケーション能力の高い人材です」「実務経験よりコミュニケーション能力を重視します」の言葉が並ぶし、履歴書をみれば「コミュニケーション能力を生かして、業務に取り組みたい」とのアピールが目立つ。企業のセールストークをみれば、高いコミュニケーション能力を売りにしているところもあり、教育のトレンドもコミュニケーション能力を育む方向に向かっているようだ。
これらを鵜呑みにすると、世の中には、コミュニケーションを得意とした人がワンサといるようである。
にも関わらず、実際はコミュニケーションがスムーズに行かないことが多い。
同僚、上司はもちろん、家族や友人にさえ、ちゃんと真意が伝わらないのはなぜだろう。
考えられることは2つ。
1つ目は、コミュニケーションが確立された科学分野ではないから。
科学というものは、再現可能で、後で検証も可能なもののことを言う。しかし、コミュニケーションは、人間の知覚や認識の問題であって、伝達しようと脳で考えたものを、後で目に見える形で容易に再現することができない。再現できないから検証もできない。
よって、コミュニケーションがなんであるかを漠然と捉えることはできても、個々の意思や知覚や認識を科学的に立証することができないため、人によってその解釈はさまざまだし、感じ方が違うのだから、説明の仕方も違って仕方ない。なので、思った通りには伝わらないし、受け止めてもらえない。
コミュニケーション理論というような、科学チックなものもあるけれど、この場合のコミュニケーションはデータ転送の事を言っているので、あるアルゴリズムやアーキテクチャの上に成り立っており、こちらは再現可能な点で異なる。
2つ目は、コンテンツとコンテキストのギャップである。
コンテンツは文字通りコンテンツ、内容。コンテキストとは文脈、背景と訳されるが、こちらには様々且つ膨大な情報が含まれる。通常、誰かと会話したりやり取りする時、コンテンツが重視される。会話の中で、コンテンツ自体は理解できても、それが腹に落ちるかどうかはコンテキストにかかっていて、コンテキストまで情報として提供されなければ、コンテンツ自体も意味がなくなってしまうことがある。
例えば、
「ゼリーを買って来て欲しい」(コンテンツ)と頼まれたとする。
なるほど、ゼリーを買ってくればいいんだな、と思ってコンビニに行くと、ゼリーが売り切れだった。ゼリーがなかったから買わない、というのも正しい選択ではあるが、自分で買いに行けばいいのになぜ自分にゼリーを買って来て欲しいと頼んだのかという背景を知っていたら、別の行動ができるかもしれない。
高熱が出て外出することができず、冷たくてのどごしのいい物が食べたかったから、買って来て欲しいと頼んだのだ、そういう背景(コンテキスト)を知っていれば、ゼリーはなかったけど、スポーツドリンクを買って行こう、ゼリーの代わりにアイスはどうだろうか?と考えることができたはずである。
「ゼリーを買ってくる」という行動を取り巻く状況や情報は様々で、含蓄があるのである。でも、その含蓄部分、コンテキスト部分を省略して会話することが多々ある。
こうして、コミュニケーションロス(コミュニケーションの損失)が起こる。
1対1のコミュニケーションにおいてでさえ、完璧に物事を伝えるのは難しいのに、複数の人間で情報を共有するとなると、さらに大変な労力が必要になる。
会社組織などでは、社長から部長、部長から課長、課長から係長・・・というようなコミュニケーションの伝達が行われるが、各人が上からの情報を完全に腑に落ちた状態で受け取るならまだしも、少しでも曖昧な状態で受け取ると、自分の記憶や経験を元にコンテキストを再構築してしまい、その不正確さが加わった情報を下に伝達することになる。こうなると、完全に、究極のおとなの伝言ゲームとなってしまう。悪意がなくても起こることなのである。
つまり、コミュニケーションとは、コンテンツとコンテキストをバランスよく最適に組み合わせて伝えることであり、この二つのギャップを埋められる能力を持つ人が、コミュニケーション能力の高い人だと言えるだろう。
子供時代の伝言ゲームは楽しい遊びだったけれど、おとなの伝言ゲームはシャレでは済まされない。
敵を知る
7/29/2007
SEOやSEMの専門家でなくとも、自分のサイトや自社サイトをちょっとでも最適化しようと思うことはあるはず。
キーワードアドバイスツールやAlexaなど、利用できるサービスはあるけれど、複数サイトを一気に比較したいと思うと、なかなかめんどくさい。
そんな時に便利そうなのが、アクセス比較.jp(β版)
Googleの検索と同じくらいシンプルなインターフェースの画面で、任意のキーワードを入力すると、該当サイトが一覧でき、各サイトは「ページ分析」で、詳細な分析内容をみることができます。
その分析項目は
meta keywordsに何を入れたら効果的そうか頭を悩ませているWeb担当者が、日常使いできそうなツールですね。
Google Principles
7/28/2007
グーグルのオフィスにさりげなく張ってある、景気付けの1枚
Googleの「なんじらを強力に導く超基本理念」とは・・・
1)実は、ルールは何もない。
2)顧客の安全、幸せが第一。
3)単なるコードさ、変更できるよ。
4)皆、同じ会社の仲間だ。
5)ネットワーク設定の可能性は無限。
6)「方針」は論ずるべからず。
7)「労働」を禁ず。
8)コンピュータは人の心を引き裂くだけ。