情報デザイン〜分かりやすさの設計〜
1/19/2008
装丁自体がインデックスになっていて、また文中のキーワードがサブエリアで補足されているなど、まさに情報デザインを地で行く本。
「イントロダクションのかわりに」という章では、まさにイントロダクションのかわりにQ&Aの手法で、本の内容がサマライズされているところも秀逸で「○○なの?」というQuestionに対する自然な回答として文章を読んでいくので、一見すると、本全体が要約されているということに気づかないほどです。
もともとデザインは、人間の体の形はその動きにフィットするような働きと形を道具に与えることを課題としていたため、デザイナーがよりよいプロダクトを生み出すために必要だったのは、人間の体をよく理解することでした。人間がどんな形をしていて、どのように動いているのか。そのためデッサンが必要とされてきました。
が、これが、「情報」という素材で出来たソフトウェアやプロダクトが対象となると、非常に難しいことに気づきます。なぜなら、これら情報プロダクトは変化し、絶えず応答するインタラクティブなものだからです。つまり、体にフィットするプロダクトに対し、こちらは頭にフィットする=頭に分かりやすいメッセージ、を作り上げる作業ということになります。
プロダクトを生み出す時のデッサンにあたるものは、頭に分かりやすいメッセージを作る場合には何なのか?それは、「分かる」ことを理解する(わかる)こと。
そして、「分かる」ことを「理解する(わかる)」ためには、人間とモノ(コト)とのかかわりあいがどのようであるかを注意深く観察していくことが不可欠だと分かっていきます。
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【本の詳細】
情報デザイン―分かりやすさの設計
情報デザイン
http://www.mindomo.com/view?m=113d85a95754ce9a4f2dceba346f8422